「肝臓ストレスとストレス応答(傷害と再生)の分子機構の解析と動的理解の試み」と題して 鳥取大学染色体工学研究センターにて講演し、肝臓傷害のスクリーニング法について検討しました。
カテゴリー: 生体応答制御医学分野
国立病院機構福山医療センターにおけるオープンカンファレンス
NASH進行の分子メカニズムと臨床研究について講演した(尾崎)。大学時代の同級生が多数集まってくれて、楽しい時間でした。
脂肪肝の傷害発生メカニズムとそのキーとなる分子の特定に初めて成功 研究発表
我々の研究グループは、脂肪肝の傷害発生メカニズムとそのキーとなる分子の特定に成功し、研究発表を行いました。
脂肪肝では、慢性的な肝傷害のみならず、外科的治療等の直後に急性肝傷害を引き起こし、肝再生不全(肝機能不全)を引き起こします。また、脂肪肝の一部は、最近特に問題となっている非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)から、さらに肝硬変・肝癌へ移行することが知られています。しかしながら、NASHの病態はまだ十分に解明されていません。今回の研究では、脂肪肝における外科的ストレス後の急性肝傷害・再生機能不全および非ストレス時の持続性肝傷害に関するメカニズムとその中心的な役割を果たす分子(p62/SQSTM1)の特定に成功しました。脂肪肝におけるこの分子の発現低下は、脂肪肝の急性傷害および再生・機能不全の主要な機構であるのみならず、持続性肝障害から慢性肝炎(NASH)を誘導し、さらには肝硬変・肝癌への促進にも関与すると考えられます。
本研究成果は、保健科学、疾患予防と治療の面から重要な成果と考えられます。
6月25日、保健科学研究院での記者会見
新聞各紙に掲載されました
北海道新聞、読売新聞(2014年6月26日)、朝日新聞(2014年6月28日)に掲載されました。
“p62/SQSTM1 plays a protective role in oxidative injury of steatotic liver in a mouse hepatectomy model”がAntioxidants & Redox Signalingにacceptされました
“p62/SQSTM1 plays a protective role in oxidative injury of steatotic liver in a mouse hepatectomy model”がAntioxidants & Redox Signalingにacceptされました。
第114回日本外科学会定期学術集会 パネルディスカッション1「細胞・臓器移植における基礎的研究の最前線」にて発表(尾崎)
第114回日本外科学会定期学術集会が、平成26年4月3日~5日に京都にて開催されました。
初日のパネルディスカッション1「細胞・臓器移植における基礎的研究の最前線」にて、「光を応用した移植細胞機能・細胞環境のモニタリングと制御の試み」と題して、尾崎が発表しました(国立京都国際会館)。