芳賀早苗先生の研究論文が、BMC Gastroenterologyにアクセプトされました。
細胞・マウス実験において、核内受容体FXR(Farnesoid X receptor )を刺激すると細胞の生存能が高まるとともに、細胞の脂肪化が抑制されることを示しました。FXRを刺激することにより、p62/SQSTM1を経由して細胞の易傷害性を抑制すると同時に、SHP(Small heterodimer partner)の活性化によりLXR(Liver X Receptor)を抑制し脂肪酸合成を抑えます(肝細胞内脂肪蓄積を低下させます)。これらの成果は、脂肪肝のNASH(非アルコール性脂肪性肝炎)への移行を抑えたり、脂肪肝患者さんの安全な手術(術後合併症の予防)に役立つものと考えています。