マサチューセッツ総合病院およびMGH附属保健医療大学との交流

第1回 2014.3. 5-10

参加者:スタッフ2名(教授、講師)、学部学生(看護3年)2名。MGH Institute of Health Professionにおける講義への参加、ディスカッション、交流会、施設見学。MGHにおける院内施設見学(外来・手術場)、臨床カンファランス出席、外来見学、スタッフとの交流など。

マサチューセッツ総合病院(ボストン)

MGH附属保健医療大学(ボストン)

講義室にてDr. Andristと
(Professor and Vice-president, MGH Institute of Health Professions)

北米の急性期医療、看護の実際に触れる機会を得て、研究領域の背景等をより良く理解し、解釈するのに大いに役立ちました。また、IHPの教員らとのディスカッションや授業見学では、学生の主体的参加を促す教育の工夫に関して多くの刺激を得ることができました。帰国後は、さっそく翌年度の教育実践で工夫・改良できる点を検討し、早速一部実施を試みています(溝部)。

マサチューセッツ総合病院Massachusetts General Hospitalにて

Day Surgeryラウンジにて。

MGHエーテルドームにて

山本千尋(N3)

私は、海外の医療を学ぶチャンスは自分から掴んでいかなければならないと思っています。特にこのプロジェクトは、交流そのものを形作っていくという点で、まさに北大生としてのfrontier spiritが重要になると感じました。私は2014年3月に渡米させていただき、世界最先端の医療とそこに集う多くの暖かい人々に出会いました。そして2015年4月からは修士課程において助産師を志しながら、プロジェクトの継続・発展と自己研鑽に励んでいきたいです。

前田明里(N3)

第2回 2015.3.4-15

参加者:スタッフ2名(教授、講師)、学部生(看護3年)3名。MGH Institute of Health Professionにおける講義への参加、ディスカッション、施設見学。MGHにおける院内施設見学(外来・手術場)。現地で働く日本人看護スタッフとの交流会など。若手大学スタッフ間の共同研究活動。

この1年間北大で行ってきたシミュレーショントレーニングや学生の主体的参加を促す教育について授業を見学し、その実際を知ることができました。さらに、デブリーフィングの理論や実際、指導者に必要なスキルを知り、研究的な視点も含めてどのように現在の教育に取り入れ、実施、評価できるか、新たな知見を探究できるかという点でディスカッションすることで、北大での実践に向けて多くのヒントを得ることができました。さっそく試み、探究し、連携を図りながら、この教育・研究を今後発展させていきたいと考えています(溝部)。

2回目の交流プロジェクトに参加の機会をいただきました。MGH Instituteではシナリオを用いたシミュレーション教育の実際を見学することができ、今まさに日本の看護教育で必要とされている実践力を育む看護教育への示唆を得ることができました。一方で、日本の看護の良さへの気づきもあり、それらを明確にして世界に発信していく必要性を感じています。今後の教育・研究活動の中で取り組んでいきたいと考えています(青柳)。

荒生智美(N3)

私は兼ねてよりアメリカの看護制度に興味がありこのプロジェクトに参加しました。日本とは異なる発見だけでなく、改めて日本の良い所も再認識することができ、このプロジェクトを通して自分の本当にやりたいことは何かを考え、明確な目標ができました。膨大な情報が溢れている中でも実際に見て感じることは様々な面で絶大な影響があると思います。ここで出会った人との縁を大切に新たな目標の実現に向け精進したいと思います。

斎藤 実津菜(N3)

私はもともと病態生理が好きで、病気の発生や進行を知ることに興味がありました。MGHで行われていた、病気についての知識をより実践的に使いながら判断していくシミュレーションのクラスはとても刺激的でした。このプログラムへ参加したことで、自分が病気を知ることをどう医療に活かしていくことができるのかをより具体的に考えるようになり、少しですが看護師としての将来へ前進ができたと思います。

西村 紗弥花(N3)

今回の4泊6日の渡航では、アメリカにおける医療・看護に関する学びのきっかけを得たと同時に、日本の看護の優れた点についても改めて気付かされました。MGH Instituteの先生方や、現地で正看護師として働かれている日本人の方からお話を伺う中で、自分自身の夢を「再発見」することができたと感じています。このプロジェクトを通して、今後は目標をより具体的に持ち、着実にその夢を実現していけるよう取り組んでいきたいです。

第3回 2016.2.21-26

参加者:スタッフ1名(講師)、学部生(看護3年)2名、大学院生(修士1年)1名。MGH Institute of Health Professionにおける講義・演習への参加、ディスカッション、施設見学、スタッフ・学生との交流。現地で働く日本人看護スタッフとの交流会など。若手大学スタッフ間の共同研究活動。

3回目の交流プロジェクト実施となりました。今回は学生たちが講義に参加している間に、教員間で情報交換する機会にも恵まれ、Simulation-based learningおよび学生の主体的参加を促す教育の基盤(演習の構造、教授法、若手インストラクターの育成など)、また、それらの効果評価に関する学術的視点についても、ディスカッションすることができました。今後も大学スタッフ間との連携・協働から、教育・研究活動をより発展させていきたいと考えています(溝部)。

山本千尋(M1)

2回目の渡米となりました。2年前とは自身の立場も変化し、日本の保健医療や教育現場を冷静に自由な視点から捉え直すことができるようになりました。そして、毎年新たなプロジェクトメンバーを迎えて、絆を深められることをとても嬉しく思います。より多くの学生が1つの学内のスタイルに縛られることなく、国際的な知見から柔軟な議論を重ねることが重要と考えます。今後は、大学院生、社会人として、そのような教育の形を国内外に発信していけるようになりたいです

森彩緋(N3)

私自身、就職や大学院進学など将来を見据えた選択肢の中で、再度日本の保健医療というものを国際的な視野から改めて見直すと同時に、日本と海外での学習方法の違いを学ぶ為、今回の国際交流プロジェクトに参加させて頂きました。ボストンでのMGH付属保健医療大学での授業は大変新鮮で、積極的なディスカッションやリアルな模型を使用したシュミレーション授業等、将来現場で働くことを想定した実践的な授業を経験する事が出来たと思います。このディスカッションは将来のチーム医療へと繋がるものなので大変興味深く、参考になるものでした。また、現地で実際に働いている方のお話を伺い、日本とアメリカの医療の考え方の違いや、普段は当たり前に受けている日本医療の良い点・課題を再考する良い機会にもなりました。今後はこの経験を活かし、国際交流プロジェクトの一員として、更に保健医療を始めとする学びを深め学習を継続していきたいと思います。今回この様な貴重な機会を頂き、お世話になりました関係者各位の皆様に深く感謝致します。

八巻ひかり(N3)

今回、以前から興味があった海外の医療を学べる機会ということでこのプログラムに参加しました。現地では授業に参加する機会や現地の学生と交流できる機会があり、日本とは違う視点、授業スタイルからは多くの刺激をうけました。海外の医療を現地の人と関わり知ることで日本での医療の良さ、医療をどういう面から見ていけばいいのかということなど改めて気づく点が多いものとなり、自分の看護に関する考え方が変わりました。看護ということに多くの形があるなという気づきがあり、自分がこれからどんな看護を目標としていくのかということを明確につかめる貴重な体験となりました。今回の海外交流の経験を活かし、より広い視点で看護、医療を考えられるようにしていきたいです。

2016.11.25 MGH Institute of Health SciencesのDeborah Navedo先生が来札されました。

MGH Instituteより、Deborah Navedo 先生が来日され北大を訪問されました。午前中の実習カンファレンスへ参加してくださり、それぞれのグループにて意見交換し、学生も貴重な時間を過ごすことが出来たようで、新しく着任されたMGH InstitutesのDeanも、本交流プロジェクトに大変好意をいただいてくださっているようで、今後の交流の発展が期待されました。午後は、共同研究の打ち合わせを行いましたが、学内散策していただき北大のキャンパスを楽しんでいただきました。

2019.3.4-9 MGH見学

藤井美沙(N3)

私は看護学生として日本の病院で実習しているのですが、外国の病院とはどのような様子なのだろうと興味を持ったため、今回MGH訪問の機会をいただいて一日見学に行ってきました。
2件の手術や病棟を見学しました。英語はあまり話せるわけではなかったため、MGHの医師や看護師などスタッフの方とのコミュニケーションに苦戦しました。しかし私の片言の英語でも質問するとスタッフの方は丁寧に手術の説明をしてくださったので、いま私の目の前で何が行われているのかを知ることができました。MGHの医療現場を自分の目で見るということ自体が楽しい経験でしたし、勉強になりました。私にとってはすべてが新鮮で、日本との文化の違いも感じました。
百聞は一見に如かずと言いますが、実際に自分で経験してみることでしか得られないものがあるのではないかと思っています。自分なりの思いや考えを持って人に伝えることの大切さや、自分の興味を大事にして自分がこうなりたいと思ったらそうなれるように行動することの大切さを学びました。
日本語が通じない場所に行くことが初めてだったので心細かったのですが、それ以上に興味が大きかったので行くことができました。行ってよかったと思っています。
このような機会をいただきありがとうございました。