健康イノベーションセンター(生体分子・機能イメージング部門)の研究概要
光イメージングの技術は生体における様々なイベントを非侵襲的・経時的に、かつダイナミックに解析することを可能にする技術です。この技術の特徴のひとつは、光プローブに様々な細工を加えることにより、多くの分子の存在と機能、細胞・組織の環境を生体というマクロのレベルで分子レベルの質的・機能的情報をイメージすることが可能なことです。
現在、生体・臓器・細胞の生命現象・生理・病態を保健科学の観点から理解すべく、かつ深部腫瘍の超早期発見を目指した研究を、学内・学外の研究者と分野横断的に進めています。さらに、光を利用して、細胞内分子の機能制御を行うことにより、糖尿病治療(予防)、臓器・生体機能調節、老化防止などに役立てようと研究をしています。
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小澤先生と共に、OPTRONICS に総説を寄稿しました。 バイオイメージングの新展開:「生体分子機能を可視化する発光イメージングと応用技術」OPTRONICS 480(12):104-110, 2021. ...
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現有の蛍光顕微鏡が老朽化してきましたので、新たに卓上型の蛍光顕微鏡を購入・設置しました(KEYENCE社製 BZ-X800)。別売りのソフトを使用することで拡張性が高くなるようですが、とりあえずはシンプルな仕様で使ってみようと思います。 ...
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"肝細胞における低酸素・再酸素化傷害- 光プローブを用いたプログラム細胞死(ネクロトーシス・アポトーシス)の解析 -"というタイトルで、最近の研究成果を纏めたものを寄稿しました(http://hepato.umin.jp/kouryu.html)。 お暇なときに、ご覧ください。 ...
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多くの時間をかけて研究した課題の成果が、Journal of Surgical Research誌にacceptされました(https://www.journalofsurgicalresearch.com/article/S0022-4804(21)00578-3/fulltext)。 肝の虚血・再灌流後の傷害は、長い間necrosisとapoptosisから説明されてきました。しかしながら、近年になり、様々なプログラム細胞死が報告されるようになり、種々の病態への関与に関する研究も盛んにおこ...
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本日、高橋産業経済研究財団への研究助成の申請が採択されたと連絡を頂きました(初年度200万円)。「光をもちいた深部癌に対する革新的治療法の開発」が研究課題で2年間の予定で研究を進めます。深部癌に対して、様々な”光”と”遺伝子”を組み合わせて、体に優しいがん治療が出来るよう研究していきたいと思います。...